|
|
|
今の流行は、「ドラム式洗濯乾燥機」です。現在では洗濯機の販売に占める約半数が、このドラム式です。やはり強みは「省エネ」と「節水」。
※
写真はPanasonic製ドラム式洗濯機と縦型洗濯機。
左はNA-FR80H5、右はNA-VX820S
ドラム式は、ほとんどが乾燥機能が内蔵されています。乾燥には基本的に温度の高い乾燥した空気が使われます。この暑く乾いた空気を作りだすために、一部メーカーの上位機種だけですが、エアコンにも用いられた「ヒートポンプ」が搭載されています。電熱ヒーターでは熱くなり過ぎ、電気代のかかるところを、ヒートポンプを利用することで省エネにすることができました。
そしてドラム式は、その構造上使用する水の量が少なくて済むため、驚異的な節水を実現しました。その差は、大量の水を必要とする縦型洗濯機とは比較にならないのは事実です。メーカーによっては、水道水に限らず風呂水を利用することで、再度水リサイクルを実現し節水量をさらに増やした機種も存在します。
しかしながら、このドラム式洗濯乾燥機に不満を持っている利用者もいらっしゃいます。それは「ドラム式は汚れの落ちが弱い」というコメントからです。これは、ドラム式と縦型の洗い方に決定的な違いがあるためです。
ドラム式は上下方向に回転する洗濯ものが、重力に従って途中で下に落ちることで洗う「たたき洗い」であることに対し、縦型は洗濯層や層の底の羽(パルセータ)と洗濯ものがぶつかり合う、もしくは洗濯もの同士が摩擦しあって汚れを落とす「こすり洗い」であるためです。ドラム式が衣類に優しいとはよく言われますが、それは言い方を変えると、汚れを落とす力が比較的小さいということになるのかもしれません。
使う水の量が少ないのも、注意が必要です。水が少ないということは、使う洗剤の量も少なくていいのですが、これまでと同じくらいの量の洗剤を使うと、洗剤の使い過ぎになり、これが生地の汚れを生むことがあります。特にタオル地はグレーがかった色になることがあります。少量の水では多すぎる洗剤を落としきれないため、洗剤が汚れを招く現象です。
つまり、ドラム式は万能商品ではありません。非常に優れた商品ではありますが、少なくとも現状においては完全に縦型商品を置き換える商品ではないといえます。ドラム式は本体が大きい事もあり、設置場所を選ぶのもまた事実です。
「設置場所」や「乾燥機能を使う頻度」「洗浄力をどこまで求めるか」といったような、多くの観点からどの商品が自分に合うのか、探して頂き、買った後に「間違った。この商品は駄目だ」いうことが無いようにして頂きたいと考えてます。正しくは、商品がダメなのではなく、利用者の求めていた使い方にあって無かった場合が多く見受けられます。
洗濯機に関しても、当社担当に気軽にご相談ください。高価な商品を売りつけるのではなく、相談させていただきお客様にぴったりの一品をお選び致します。
|
|
更新日:2011.06.26
|
|
|
|
|
|
|
|