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我々の予想を超えるかたちで、毎年進化を遂げる薄型テレビ。
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写真はPanasonic/SHARPの3DTVを中心とした、
AV機器展示コーナー。BDレコーダーも接続。
ホームシアター環境も、本格5.1chとお手軽2.1chを構築。
高級機を中心に搭載された、液晶TVの「LEDパネル」は、普及モデルにまで搭載が広がっています。すなわち、少し前の高級機の画質に近いものが、普及型でも実現が出来ていると言えるのでは。
高コントラスト/低消費電力は、LEDの売り文句。
画面の中で一番暗い状態の場所(暗がりなど)と、一番明るいところ(光に照らされた白壁など)の明るさ比を「コントラスト比」と言うのですが、LEDを採用したことでこのコントラスト比が大幅に良くなりました。例えば、ただの真っ暗に見えた夜のシーンの背景が、その背景の中に建物の影などが繊細に表現されていたことに、LEDテレビを見て気付くとか。映像の表現能力が格段に上がり、この分野ではプラズマテレビが圧倒的に有利となっていた状況が変わってきています。
「省エネ」分野では、さらにそして確実に技術が進んでいます。去年も同様のことを書いていましたが、現行の最新モデルで同じ省エネ比較を行ってみたいと思います。
去年(2010年)はこんなことを書いていました。
「最新型の40V型LED液晶テレビ(SHARP LC-40SE1)の年間消費電力量(107kWh/年)は、約3年前(2007年製)の26V型液晶テレビ(SHARP
LC-26D10 113kWh/年)よりも小さいと言えば、かなり驚かれるのではないでしょうか?」
さて今年は。
最新型の40V型LED液晶テレビの年間消費電力量は、去年の同サイズ比で約10%、さらに低減しています。約3年前の2008年製の26V型液晶テレビとほぼ同等(※1)。
去年とたいして変わってない?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、すでに省エネ競争が始まっていた、たった3年前との比較であることのすごさと、去年と同じペースで省エネを引き続き推進している技術のすばらしさを感じてください。ちなみに、先ほどの最新40V型LED液晶テレビと、約10年前の29型ブラウン管テレビと比較すると、電気代はほぼ5割強にまで低下しています(※2)。
さて次は、思いのほかな「3D」のお話。
去年は3Dが来ると各メーカー息巻いておりましたが、なかなか風は弱いままというのが、実感です。
ソフトの充実が進まないというのもありますが、対応機が普及しないとソフトが増えないのも仕方ないわけで。まさにニワトリとタマゴの関係。
対応機についても、眼鏡型といっても各社違う方式であったり、もうすぐ裸眼で見られるからと買い控えられたり。メーカー同士が普及の足を引っ張り合っている感も拭えません。ま、利害が絡むから仕方ない部分もあるでしょうが、普及しないことにはどうしようもないわけで。
最近では、対応眼鏡やトランスミッタが別売になった「3D対応機」というのが増えています。今はまだ3Dはいらないけど…、というような場合は、初期投資が抑えられる「3D対応機」もおススメ出来ます。
最後は、遠くない未来の話。
そして今後は「高精細化」が進んでいきそうです。
現在のフルHDは、横1920×縦1080という画素(画素とはざっくり言いますと、色の粒の集まり)です。このフルHDは、市販の多くのBDソフトや、主にBSデジタル放送の規格と同じなので、それらの映像を100%楽しむことが出来ます。
さらにきれいな映像をということで、これを約4倍の面積にした「4K2K」いう画素のパネルも間もなく市販されます。
4K2K対応のソフトなどが出れば、今まで以上に高画質の映像を楽しめます。とはいえ、地デジやBSなどのいわゆる放送波は、この4K2Kに対応しないので、結局映像マニア向け商品と、このままではなるかもしれません。
これと合わせる技術で「超解像」といわれるものがあります。
メーカーによって呼び方が異なることもありますが、要はTVが持っている映像の表現能力よりも、元の画像の質が悪い場合は、いくらTVが高性能でも汚く見えてしまってどうしようもないことがあります。これを元の画像をTVなどで勝手に加工して出力することで、きれいに見せようというのが、超解像です。
身近な例を挙げますと、フルHD対応のTVでDVDを見た場合です。「あれ?TV故障したかな?」「あれ?このDVDこんなに映像汚かったっけ?」と思われることがあった方もいるかと。
このDVD画質を改善させる超解像は、今多くのメーカーで行われています。この超解像を放送波や今のBDソフトなどに使って4K2Kでよりきれいな映像が見られれば、4K2Kはマニアだけのものにはならないというわけです。
技術は進化します。欲しいと思った時が買い時です。
ともあれ、4K2Kが普及するにはまだ年単位かかりそうです。いま薄型TVをお持ちのかたも、次に買い替える時はこうなるのかな?位で頭の片隅にでも入れといて頂けると幸いです。
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更新日:2011.11.22
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<当社の展示機種> ※3
Panasonic
TH-P55VT55、P42GT55、L42DT5、L32X50、など
SHARP
LC-70Q7、40Z5、40F5、20FE1、など
(2012.12.18現在)
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※1:最新型はSHARP製LC-40V5(97kWh/年)、3年前のモデルは2008年発売のSHARP製LC-26D30(94kWh/年)。数値はいずれもメーカーカタログ値より。
※2:約10年前の商品は、SONY製KV-29DS55(消費電力130W。但し当時は年間消費電力量の規定が無いため、本消費電力の8割に1日の平均使用時間4.5時間を1年間使った場合で概算)。数値はいずれもメーカーカタログ値より。
※3:店頭での販売状況により、展示機種は都度変更されます。お好みの機種の実機確認をされたい場合は、事前にご連絡を頂ければ、リアルタイムの展示機種をお答えいたします。 |
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